ケロッグのロゴマークはW.K.ケロッグのサインだったんですね!(アンバサダープログラム事例③)
藤崎です。
『へえ、そうだったの』『知らなかった』
ケロッグから「ブランフレーク」が発売されて今年で100周年の今年、ユーザーと一緒に活動をおこなう「アンバサダープログラム」に取り組んでいるケロッグですが、さすが歴史あるブランドです。思わず人に教えたくなるような、数々の知られざるトッピクスがあるんですね。
【ケロッグの約束】
ケロッグといえば赤いロゴマークを思い出す人が多いと思いますが、箱に書かれたあの赤いロゴは品質の高いシリアルの証、W.K.ケロッグからの約束の署名なのでした。
ケロッグの原点は、J.H.ケロッグ医学博士と弟のW.K. ケロッグの兄弟が、米国ミシガン州バトルクリークの保養所の人々のために食物繊維と栄養が豊富な食品の開発に取り組んだことでした。
そして1906年にW.K. ケロッグは「米国ケロッグ社」を創設、1915年には世界初の食物繊維が豊富なシリアル「Bran
Flakes」を発売したわけですが、『世界中の食卓に健康に良い朝食を届けたい』というW.K.ケロッグの想いは、シリアルの箱に印刷されたロゴに込められているというわけです。
これは意外と知らない人が多いのではないでしょうか。
【栄養表示を箱に記載】
1930年代、W.K.ケロッグはとてもシンプルなアイデアを考えつきました。
それは『箱の中身、商品の成分を消費者に知らせてはどうだろうか?』というもの。
今では当たり前になっていますが、ケロッグは栄養表示を箱の表面に記載した会社の草分け的存在で、現在でもその慣行は続いています。
自社製品を説明するための1日に必要な栄養摂取基準量をきちんと箱に記載する。こちらも今では当たり前になっているだけに、W.K.ケロッグの着眼点と、人々の健康を気遣う配慮には驚くばかりです。こういう消費者の立場に立った視点に、ケロッグの健康への想いが感じられますね。もちろんそれだけ商品に高い品質があるからこそ、できることだと思います。
【オールブランシリーズ】
オールブランは自然由来の食物繊維(ブラン)がたっぷり。2015年7月現在、日本では4種のラインナップがあり、朝食として愛されています。
考えてみれば100年以上前にW.K. ケロッグが掲げた価値をそのまま引き継ぎ、1898年にW.K.
ケロッグが開発したものと同じ方法でコーンをフレークに製造しているのはすごいことだと思います。
なお、「オールブラン オリジナル」と「オールブラン ブランフレーク・プレーン」は、特定保健用食品(トクホ)の許可を受けています。
【オールブランアンバサダー】
こうした歴史に培われたオールブランのおいしさや価値を、SNSやブログを通して広く発信して頂けたり、ご自身の「スッキリ体験」を語って頂ける方を募集した結果、多くのファンから応援が集まり、アンバサダーとして活動して頂けることになりました。
ユーザーのことを考えて作られたものは、やっぱり応援したくなりますものね。
▼︎ケロッグ「オールブラン アンバサダープログラム」
http://www.allbran.jp/ambassador/
▼︎ケロッグ オールブラン ブランドサイト
http://www.allbran.jp/index.html
ケロッグの「オールブラン アンバサダープログラム」事例、次回もお楽しみに!
Author Profile
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藤崎実 アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 クリエイティブディレクター
(プロフィール) 博報堂、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODOでの仕事を経て、アシャイルメディア・ネットワーク勤務。AMN コミュニケーションラボ主宰。多摩美術大学、日大商学部 非常勤講師 ◎日本広告学会クリエーティブ委員、産業界 評議員 ◎日本マーケティング学会/日本広報学会会員 ◎WOMマーケティング協議会 理事/事例共有委員会委員◎東京コピーライターズクラブ会員 ◎青山学院大学、学習院大学 非常勤講師【受賞歴】カンヌライオンズ、OneShow、クリオ賞、NYフェスティバル、reddotデザイン賞、iFコミュニケーションデザイン賞、クリエイターオブザイヤー、Webクリエーション・アウォード、東京インタラクティフブアドアワード、ACC賞、電通賞など多数。