「10分どん兵衛」 の マキタスポーツはまさにアンバサダーである という話

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編集長の四家です。

ちょうど2年前、こんな記事を書いたことがあります。

酒好きを演じる植木等はアンバサダーではない | アンバサダー・ラボ

今回はこの逆で、タレントがアンバサダーになる好事例を取り上げます。
ミュージシャンでお笑い芸人のマキタスポーツさんです。

かねてからのインスタント麺好きであったマキタスポーツさん、ラジオ番組で「10分どん兵衛」の話をしました。
通常は熱湯注いで5分で完成する「日清きつねどん兵衛」を10分待って食べる、というやり方です。

TBS RADIO TBSラジオ 東京ポッド許可局

ブログにも書きました。
話題の“10分どん兵衛”|マキタスポーツ オフィシャルブログ Powered by Ameba

これが、ご本人も意外なほどの反響。

ツイートはどんどん拡散し、僕の大好きな落語家で作家の立川談四楼師匠も絶賛。

ニュースサイトにも取り上げられ、
これからこのパターンで行くわ! 話題の「10分どん兵衛」を作ってみた – ねとらぼ

動画もどんどんとアップされ、

 

商品ポスターなどのマス展開にも応用され、

10分どん兵衛のコピーが入ったポスター

 

CM出演中の加山雄三さんもこの通り。

検索回数も増えています。
googleトレンド 10分どん兵衛

と言った感じで、非常に面白い展開になっています。

で、ここにきて、日清食品から凄い企画が登場しました。

 

    日清はなぜ10分どん兵衛を作らなかったのか  

 

まず、いきなり手書き文字で「おわび」で始まっているのが凄い。 マキタスポーツさんによる「日清は知っていて公開していないだけ」との推測に対するお返事なのですが、自社商品の想定外の使われ方について「知りませんでした」と「おわび」するってのは凄い姿勢です。

さらにこの後の対談企画がめちゃくちゃ面白い。

熱狂的どん兵衛マニア・マキタスポーツさんが、10分どん兵衛を食べたことがなかった「日清どん兵衛担当者」さんを「怠慢だ!」と叱責したあと、作り手と食べ手がそれぞれの立場から「どん兵衛愛」を語りつくし、話は日本人論まで飛躍。

最後に「日清どん兵衛担当者」さんから 「よろしければ、ハッシュタグをつけて、自分の好きなどん兵衛の作り方を教えてください。可能な限り、担当が試します。#マイどん兵衛」とメッセージが。



 

「自発的な推奨意欲」によりどん兵衛への愛情を表現し、さらに「10分どん兵衛」という新しい食べ方を提案することでどん兵衛の売上に貢献したマキタスポーツさん。
これをみて直ちにマキタスポーツさんにアンバサダー役をお願いし、さらにプロモーションに生かした日清食品さん。

この両者の見事な連係プレーで、数多くの消費者をアンバサダーに変えてしまいました。

いやあ、良いものを見せていただきました。

で、せっかくですので、

10分どん兵衛1 10分どん兵衛2

僕もやってみました。うん、なるほど、麺の表面がつやつやしてて美しい。のどごしもいいですね。

……あ、僕もアンバサダーになってしまいました。

Author Profile

四家 正紀
アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 シニアコンサルタント
1967年千葉県生まれ 法政大学法学部政治学科卒 1996年(株)インプレス入社。ネット広告事業の立ち上げを担当 2002年(株)カレン入社。広報を担当しながら2004年春から企業のブログ活用について啓発活動を展開。 同年秋から味の素など大手企業のブログ案件プロデュースを開始、数多くの企画を手掛ける。 2007年よりJR東海新幹線ブロガー企画などブロガーイベントのプロデュースも担当。 2010年4月より(株)ニューズ・ツー・ユーに勤務。ネットPRの商品開発、顧客向けイベントなどを担当 2013年7月1日アジャイルメディア・ネットワークに入社。改めて、ソーシャルメディアに挑戦する。 著書  『ビジネス・ブログ・ブック』(共著 2005) 『図解 ブログ・マーケティング (翔泳社・図解シリーズ)』(2005) インターネット白書2007に『ブログマーケティング』について執筆。 他執筆・講演多数。 AMNパートナーブロガーとして 裏[4k] を運営。 また趣味としてソーシャルメディアと連動する落語会『シェアする落語』を主催している。
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四家 正紀 • 2015年12月24日


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